ラストマン・スタンディング

| コメント(0) | トラックバック(0)

今日も滞りなく仕事が終わった。

俺は足早にホテルへと戻った。

13階の非常階段の隣、そこが俺の部屋だ。

ベッドの上に仕事道具を置き、メンテナンスをする。

組み立て、分解し、また組み立てる。

さすがデイブの作ったカスタム品だ。

芸術品に通じる趣がある。

俺の仕事は始末屋だ。

古臭い呼び名だが、他に気に入った表現も無い。

今まで始末した奴らは数え切れない。

今日だって片手じゃ足りやしない数だ。

道具を鞄にしまうと俺はバスルームに向かった。

熱いシャワーを浴び、汗を流す。

それが仕事後の俺のルールだ。

シャワーを終えるとバスローブを羽織り、鏡の前に立った。

鏡はすっかり曇ってしまっている。

曇りを手で拭き取った時、俺は信じられないものを鏡の中に見た。

「バ、バカな。お前は確かに始末したはずだ。」

 

 

 

鼻毛を切った後に鏡を覗き込むと、自己主張の激しい奴が一本、必ず残っとる。

陰謀としか思えん。

【関連記事】

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://kgb7.com/mt/mt-tb.cgi/2608

コメントする

2009年9月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

このブログ記事について

このページは、GAUCHEが2009年9月 5日 23:06に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「再生の町(第二回)を見終えて」です。

次のブログ記事は「仮面ライダーW(第一回)を見終えて」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。