2.駄文戯言

思えば遠くへ来たもんだ。

最近ちょっと考えてることがある。
 
3~4年後かな、いや5~6年後かな?
独り旅で故郷を見に行きたいってね。

なんだか知らないけどね、
ここ最近急にね。望郷の念ってやつかね?
ここに移り住んで来年で8年め。ホームシックですか?(笑)
バァサンとこには2~3年に1回は家族連れて戻ってるんだけどねぇ。
でもそこは故郷ではないんだよねぇ。

つい最近、小中学校のときの同級生が地元で
芸術家やってるのをネットで発見したってのも遠因なのかねぇ。
でも帰ったからって誰かに会いたいってワケでもないんだよねぇ。
 
なんだかブラブラしたいんだよねぇ。
中学出てから一度も戻ってないからねぇ。
もう20年近く経つんだよねぇ。十年一昔×2だねぇ。
ボンヤリと昔知った場所なんかを見歩きたいんだよねぇ。
あっちこっちをパチリとしたいんだよねぇ。

ちょっとした町だったら家族連れても行けるんだけど、
とんでもないド田舎だからなぁ(笑)
バスは1時間に一本だしなぁ、コンビニ無いしなぁ。
チビを連れていくのは無理だなぁ、
やっぱり独りじゃないと難しいんだよなぁ。

それに”独り”ってことに意味があるような気もするんだよなぁ。
34年生きてきて、見直さなきゃならないもの
そんなものを感じたり見たりできるような気がするんだよねぇ。

・・・なんだかセンチメンタルなんだよねぇ。

 

 

 

 

踏切りの側に咲く コスモスの花ゆらして
貨物列車が走り過ぎる そして夕陽に消えてゆく
 
十四の頃の僕はいつも 冷たいレールに耳をあて
レールの響き聞きながら 遥かな旅路を夢見てた
 
思えば遠くへ来たもんだ 故郷離れて六年目
思えば遠くへ来たもんだ この先どこまでゆくのやら

筑後の流れに 小ぶな釣りする人の影
川面にひとつ浮かんでた 風が吹くたび揺れていた
 
二十歳になったばかりの僕は 別れた女を責めながら
いっそ死のうと泣いていた 恋は一度と信じてた

思えば遠くへ来たもんだ 今では女房子供持ち
思えば遠くへ来たもんだ あの頃恋しく思い出す

眠れぬ夜に酒を飲み 夜汽車の汽笛聞くたびに
僕の耳に遠く近く レールの響きが過ぎてゆく
思えば遠くへ来たもんだ 振り向くたびに故郷は
思えば遠くへ来たもんだ 遠くなるような気がします

思えば遠くへ来たもんだ ここまで一人で来たけれど
思えば遠くへ来たもんだ この先どこまでゆくのやら

「思えば遠くへ来たもんだ/海援隊」