5.観た+聴いた+読んだ

仁義なき戦い -真実の証言篇-

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少し前に読んだ故笠原和夫氏の「仁義なき戦い 調査・取材録集」の
ちょっと気になった点や驚いた事実を箇条書きにて書置き。
※名前はすべてキャスト名に変えています。

 

【第1作 仁義なき戦い】 

山守組の関連

・山守義雄 富山出身。最初からの舎弟は坂井鉄也と神原精一。
 谷岡一家と合併して山守組を立ち上げ。

・坂井鉄也 人斬りの哲と呼ばれた。ヒロポン中毒。上田透と兄弟杯。
 松永弘、打本昇と兄弟杯。

・広能昌三 大正15年生。兄貴と呼んだのは坂井、若杉、打本のみ。

・矢野修司 谷岡一家出身。着物姿。根っからの博打打ち

・神原精一 坂井と対立。のちに土居組に。

・槇原政吉 谷岡一家出身。山守の番頭(広能 談)

・有田俊雄 伊達こき(軟派)、坂井と対立。

 

土居組の関連

・土居清 土居組の三男。長男・吉雄は山守と兄弟分。

・若杉寛 大正12年生。広能が一番惚れた男。のちに山守組に。死んだ時は27歳。
 警察には坂井が密告(広能談)、山守と矢野が密告(母談)
 母と20日会わないと気狂いするという程のマザコンだった。
 文盲だったが絵の才能があった(小学校時に金賞)
 脚本の笠原は第5作は彼を主人公にした外伝にする構想だった。

 

村岡組の関連

・武田明 打本昇、山中正治とは戦前からの知り合い。資金4000万。
 広能が土居清を殺害した際(当時、広能は村岡組に世話になっていた)
 刑務所に入っていた村岡組長の代理としてワビに指をつめ、
 殺される覚悟をして土居組に謝りにいった。土居の母の仲介により命拾い。
 広能は出所後に謝りにきた。

 

打本組の関連

・打本昇 広能の7つ年上。村岡の舎弟。子分は30人。

 

 

【第2作 広島死闘篇】

村岡組の関連

・山中正治 大正13年生(映画では若い設定だが実は広能より年長)
 殺人鬼と呼ばれた。小柄。頭突きが得意。ブ男。丸坊主。死亡時は24歳。

・村岡常夫 元船員。部落出身。

・高梨国松 暗殺は村岡の指図。

・武田明 山中とは若い頃からの知合い。
 山中の嫁(村岡の姪)からはハットンと呼ばれる。(武田のモデルは服部氏)

 

大友組の関連

・大友長次 神戸出身

・大友勝利 逮捕された場所は神戸の新開地。粗暴(広能談)

 

打本組の関連

・打本昇 村岡組・大友組の争いでは中立。本業はタクシー会社経営。

 

その他

・野崎弘 義西会の藤田正一を射殺した青年。のちに天政会常任相談役。

・吉井信介 義西会の岡島友次を射殺した山守のボディガード。
 のちに天政会副会長。

・杉本博 のちに4代目 天政会会長に。

・松永保 (映画では若い設定だが)当時すでに活動していた。
 武田とそんなに年が離れていない。

・市岡輝吉 広能の弟分。ルーズ。

 

【第3作 代理戦争】

山守組の関連

・槇原政吉 早川と兄弟分。ワビに手首を切り落とした組員がいる。

 

村岡組の関連

・松永弘 インテリ。村岡組の後継者を断った。のちにカタギに。

・江田省一 粗暴。

・武田明 朴訥とした人物。貧血症(原爆後遺症?) 大友勝利と兄弟分。

 

打本組の関連

・打本昇 大正8年生。

・早川英男 槇原と兄弟分。

 

明石組の関連

・岩井信一 武田とは若い頃からの顔見知り。広島出身。

 

【第4作 頂上作戦】

天政会の関連

・武田明 岡島とは兄弟分。武田組では指つめはしなかった。罰は坊主。

・松村保 実際には銃撃での傷は腕にかすった程度。

・早川英男 最終的に広島追放。

・大友勝利 出所後には同等の処罰ではという噂。

 

義西会の関連

・岡島友次 武田とは兄弟分。

 

天政会 結成時の人事

・会長:山守義雄

・副会長:大友勝利

・理事長:武田明

・幹事長:早川英男